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質疑応答

 福地誠天鳳名人位ブログに私の本のレビューが掲載されたところ、「気になったことがある」と質問がコメント欄に寄せられたので、それについて回答する。

 なお、私の本というのはこちら。


FC21708041.jpg 

 また、福地さんのレビューはこちら。

福地誠天鳳名人位ブログ・【麻雀本】『「統計学」のマージャン戦術』を読んだ
http://fukuchi.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-ca69.html

 そして、質問はこちら。

(以下、コメントを引用、適宜、改行してある)
 福地先生のブログで気になったので質問させてください

 この本ではリーチ者に対する非現物の危険度を順目毎に表で載せていましたが、私としては順目よりも通っている筋数毎の危険度が重要だと感じます
 実際、アナログ系の強者は皆、順目よりも筋数を常にチェックしています
 それが記載されていないのは、どういった理由でしょうか?

 それとリーチ者の愚形率も気になります
 リーチ順目、手出しのトーイツ・ターツ落としの有無、宣言牌が字牌か端牌か、リーチ前に切られた中張牌の枚数等… それぞれのケース、または複合ケースでの愚形率が求められれば、あとは通った筋数で危険度を概算できて便利なのですが、それを統計で割り出せないでしょうか?

(福地先生のコメントでも書かせていただきました) よろしくお願いいたします
(以下、引用終わり)

 要約すると質問は2点になると思う。

1、牌の危険度を「残っている筋の本数」ではなく、「巡目」で輪切りしたのは何故か
2、愚形率について色々調べられないか


 まず、1から。

 これに対する回答は、「本書では立直に対して『中巡』にベタオリするケース、当たり牌読みをするケースを想定していたので、その流れで巡目毎にした」になる。
 ただ、正直に言うと「そこまで細かく考えていない」という割合も少なくない。


 そもそも、この本では、

 全体
 外側
 モロヒ
 5切り
 ソバテン
 アンコ筋
 ワンチャンス
 切り巡(4→2、4→3、5→2、5→3、6→2、6→3)
 ドラ

など、たくさんのケースにおける牌の危険度を掲載している。
 また、これについて、無筋5、無筋46、無筋37、無筋28、無筋19、片筋5、片筋46A、片筋46B、筋37、筋28、筋19、両筋5、両筋46のデータを掲載している。
 と、分類がかなり多くなっているので、とある巡目のデータしか掲載する余裕がなかった

 そこで、基本は9巡目のデータを掲載することとし、巡目別のデータは

 全体(数牌・字牌)
 外側
 モロヒ

 のみとした。
 全体のデータを掲載したのは巡目毎の傾向をつかむため、外側とモロヒのデータを掲載したのは『統計で勝つ麻雀』で掲載した以上、こっちでも掲載したほうがいいかなと思ったためである。
 ただ、向こうの本は通った本数別のデータになっている。そうなっているのは、ほしきゅーたちがその条件でデータを取ったからである。

 そして、9巡目のデータにしたのは、「立直に対する中巡のベタオリ」や「立直に対する中巡における当たり牌読み」を想定していたからである。
 そのため、「諸々の結果は9巡目で輪切りする」ということが念頭にあり、その結果、巡目別にしたのではないかと思われる。

 だから、この回答は、「はじめに『中巡のデータを掲載する』というのが頭にあったから」くらいしか思いつかない。
 確信犯的に残った筋の本数別のデータをはじいたつもりはないが、「『通った筋の本数が7本』のケースから『中巡』をイメージせよというのはちょっと無理かな」というのはあったかもしれない。
 ただ、その程度なので、「なんとなく」という部分も少なくないだろう。


 なお、筋の本数別のデータについてあたりをつけたい人に朗報である。
 この本でのデータはそれぞれの巡目における通った筋の本数が書いてある。
 例えば、こんな感じである(ページの写真を出してもいいのだが、ここでは元となったデータの画像を掲載する)。


FC21708101.jpg


 このように、全体の牌の危険度を掲載したグラフの端っこにそれぞれの「巡目毎に通った筋の本数の平均値」が掲載されている。
 1巡目は1本、5巡目は4本、9巡目は7本、15巡目は11本という感じである。
 そこで、この数値を活用すれば、通った筋の本数別の数値のあたりをつけるのではないかと思われる。

 あと、私に対して通った筋の本数別のデータをこのブログで公開させるという方法がある
 このブログに掲載されているデータは、9巡目のデータ、巡目別のデータであったが、通った筋の本数別のデータは既に採取してある。
 まあ、ほしきゅーのブログと重複するから出す必要はないか、と思っていたが、要望があれば出すことを検討したい。


 1に対する回答は以上である。
 次に2について。

 それに対する回答を述べると、「捨て牌と愚形率の関係を調べることは可能だと思う。ただ、牌の危険度との関係を考えれば、愚形率を調べるのはちょっと遠回りになるのではないか」になる。

 そもそも、当たり牌読みを本気でやるとしたら、捨て牌と牌の危険度の関係を機械学習で公式化してしまえばよく、そこに愚形率をかませる必要はない。
 むしろ、別個独立で、捨て牌と愚形率の関係も機械学習で公式化せねばならず、機械学習で調べるべき量が倍加する(計算コストが倍増する)

 ただ、「理論は既にできていて、パラメータさえあれば公式化できる。だから、『これと愚形率の関係』、『これと愚形率の関係』、『これと愚形率の関係』、『これと愚形率の関係』を牌譜解析から調べてほしい」というように、理論や調べることが具体的に決まっているのであれば話は別かな、と思う。
 当たり牌読みとの関係で愚形率はさほど関係ないと思っているが、愚形率それ自体は興味がないわけではないし、今見たところ計算コストもそれほど多くなりそうではないので。


 以上、これが2に対する回答である。
 本を買うか買わないか決める点での参考にしていただければ幸いである。


 それではみなさん。Atbreve!Obrigado(また近いうちに、ありがとうございました)
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 また、「科学する麻雀」には秋刀魚に関する記述が乏しいため、秋刀魚に関する分析もしたいと思っております。
 その辺の研究が一通り終わりましたら、数理的裏付けの取れたある程度分かりやすい麻雀戦術記事を書きたいと思っておりますが、、、それは1年以上あとの話になるでしょうね。

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 引用について、このようなことを書くのもはばかられますが、某所でちょっとありましたので、このようなことを認めさせて頂きました。
 ご理解いただければ幸いです。


 では、よろしくお願いします。

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