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私の研究のスタンス 3

 これまで、とつが採用していたと思われるスタンスやそれを受け継いでいる私のスタンスを確認したが(このブログの読者は「麻雀研究に関する記憶のみを失った私」である)、「とつと私に違いがあるのか?」というコメントがあった。

 基本的に、私は「とつが採用したと思われるスタンスに出来るだけ忠実でいよう」と思っているので(これはとつが正しいから、というよりも、そういうスタンスの人間が一人いたほうが麻雀界にとって有益であろう、という意図に基づく)、大きな違いはないと思う。
 そう思って、ツイッター上で「ないんじゃないかなあ(劣化コピーにはならんよう努力しているが、なかなか難しい)」と返信したのだが、よくよく考えたら1点違いがあった。
 それは、データがない(データに反する、ではない)アナログ判断への評価である。


 憶測を含むが、とつはデータのないアナログ的発言はほとんど評価していなかったのではないかと思われる。
 当時の周囲の発言のレベルを見れば、それも無理からぬことである。

 他方、凸がこの世のあらゆる読みを信じていなかったわけではない。
 それは、『科学する麻雀』(とつげき東北著、講談者現代新書、2004)やシステマティック麻雀研究所においても「読み」について扱っていることからも明らかである。
 少なくても、数理的・統計的裏付けのある「読み」をとつが排除していなかったことは明らかである(「数理的・統計的裏付けがあること」と「それが読みである」ことは独立である)。


 その後、『科学する麻雀』が出版され、そういう発言は天鳳界のトップにおいては少なくなってきた。
 つまり、頭の悪いアナログ的発言はある程度淘汰されている。
 そのため、私は「『データがない(データに反するではない)アナログ判断』については仮説として扱っていいのではないか」と思っている。
 さすがに、「数理的・統計的裏付けのないアナログ判断はその判断に反するデータが現われるまで数理的・統計的裏付けがあるものとみなす」とまでは思わないが(ただ、アナログ側がこのスタンスに立つのは問題ないと思う)。
 そのあたりはとつと温度差があるかなあ、と思う。


 ところで、平澤先生の『麻雀 鉄押しの条件』において、「データがない読みなんか自己満足じゃないか?」という批判がデジタルからアナログに向けてなされている旨記載されている。
 私は基本的にそういう批判をぶつけようとは思わない。
 だって、私の研究も(麻雀界の利益云々と述べはしたが)究極的には自己満足だからである
「自己満足じゃないか?」などと言われたら、「じゃあ、自己満足ではない行為はあるんですか?」とでも突っ返せばいい。
 ついでに言えば、そういうことを言う資格があるのは自らデータを取っている人間だけである
(自己満足については、 http://totutohoku.b23.coreserver.jp/totutohoku/index.php?%BC%AB%B8%CA%CB%FE%C2%AD も参考にされたい) 


 ただ、「その読みについて、裏付け(データ)が取れるのに取ろうとしないなんて、あなたは麻雀の真理(こたえ)に対する関心がないのですね」とは思う(直接言うことはしないが、いや、このブログで書いてしまったが)。

 なお、この発言に対しては、「私はこういう面で麻雀界に貢献している関係で、他にやるべきことがあるので、研究できない(データは取れない)」という反論が考えられる。
 あるいは、「私は麻雀戦術について語りたいんだ。別に真理なんかどうでもいい」、「私は麻雀を打つのが好きなんだ、真理なんか知ったことか」、「私は愚痴りたいだけなんだ、真理だなんて勘弁してくれ」と反論されるかもしれない。

 それはそれで構わない。
 そもそも、麻雀界は、麻雀を打つ人、大会を運営する人、スター、麻雀の打牌の解説者、研究結果を用いた戦術論を作るもの、麻雀の普及する人、賞金を用意するスポンサーなど、諸々の役割をもって成り立っている。
 全員が研究を始めたら、麻雀界は須臾(しゅゆ)にして崩壊してしまう。

 また、「私は麻雀の真理が知ることが麻雀界の発展に寄与するとは思っているが、究極的には自己満足でやっている」に過ぎない。
 だから、最初から真理に関心のない人間に対して「データ(裏付け)を取れ(研究をやれ)」というつもりもない。
 ただ、後者のタイプ(真理に関心がない)の人間は相手をしないことにしているが。


 以上、「デジタルとアナログの調和」という文章を書こうと思ったら、なにやら話が明後日の方向に向かってしまった。
 また、「デジタルとアナログの調和」についてあまり書く気力がなくなってしまった。
 なので、次回は、「検証」を具体的にイメージしてもらうために、私が具体的にやった「検証」について話していこうと思う。

 では、みなさん。Atebreve! Obrigado!(また近いうちに、ありがとうございました)
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Meanin Gless

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 もちろん、牌譜分析をした結果をそのまま表示する場合、重複する場合、後で細かく書く場合、他に書かれていて書く必要がない場合、情報の速報性を重視する必要のある場合は別ですが、それはあくまで例外です。

 このブログの文章の第一のターゲットは、後世の麻雀研究者になっております。
 次が、巷に流れる麻雀戦術が正しいのかを知りたい人、理由付きで麻雀戦術を知りたい人になります。
 申し訳ありませんが、麻雀戦術が使えるようになりたい、麻雀戦術を分かりやすく知りたいと思われる方は、このサイトの99%は役に立たないと思います。
 麻雀戦術について詳細に記したサイト、分かりやすく記したサイトは、たくさんありますので、そちらを読まれた方がよいかと思います。


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 なお、理想論としては、私は、このブログの文章の内容を分かりやすく説明するところまでもっていきたいとは思っております。
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 リクエストされた時の私の状況にもよりますが、出来る限り対応したいと思います。


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 当サイトは「科学する麻雀」の理論を発展させることを目的としております。
 もちろん、発展の中には、「細かい修正」も入りますが、できれば、天鳳の赤アリ麻雀の牌譜を分析し、必要であれば、抜本的な理論の改変も目標にしたいと思います。
 また、「科学する麻雀」には秋刀魚に関する記述が乏しいため、秋刀魚に関する分析もしたいと思っております。
 その辺の研究が一通り終わりましたら、数理的裏付けの取れたある程度分かりやすい麻雀戦術記事を書きたいと思っておりますが、、、それは1年以上あとの話になるでしょうね。

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 ② このサイトのデータである旨

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「① 私がシミュレーション又は牌譜解析したことの記載、②このサイトのデータである旨の記載」さえあれば、拒否することは致しませんが、私に再試の機会を与えていただきたいと思っているためです。

 引用について、このようなことを書くのもはばかられますが、某所でちょっとありましたので、このようなことを認めさせて頂きました。
 ご理解いただければ幸いです。


 では、よろしくお願いします。

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