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「ナッガーレ」に関する調査

1 はじめに

 以前、『統計で勝つ麻雀』で、天鳳位らのトップをとった後、ラスをとった後の平均順位を調べて公開したことがあった。
 所謂「心理的な意味としての流れ」(当ブログでは、「心理的な意味としての流れ」のことを「ナッガーレ」と言う)に関する検討である。

 この点、1プレーヤーについてそのようなデータを出しても、試合数が1000試合程度にとどまる関係で、統計誤差が大きくて細かいことがいえなくなる(1000試合打った場合の標準偏差は0.035、2σは0.07になる)。
 また、1プレーヤー毎に「ナッガーレ」があるか仮説検定を立てていくと、たまたまその検定をすり抜ける人間が出てくる(これを多重検定の過誤と言う)。
 そのため、どうすれば「ナッガーレ」について精度を高めながら調査ができるのかが分からなかった。

 この点については、今でもよくわかっていないのだが、「鳳凰民を1プレーヤーとする」、「鳳凰民のうち安定段位毎にグループ分けしてそれらを1プレーヤーとする」というまとめ方をすると、グループも小さく出来るし、かつ、試合数を多くすることができるため「ナッガーレ」の有無を精密に調べられるのではないかと思うに至った。
 そこで、そのようなことをしながら、「ナッガーレ」の有無について検討する。
(なお、元のデータも公開しているので、「こうすればいい」と思う案があれば各自実行していただきたい)


2 データの集め方

 データの集め方は次のとおりである。
① 2009年2月20日~2015年12月31日までの天鳳鳳凰卓クイタン赤アリの東南戦の天鳳ログを集める。
② うち、全プレーヤーのn位をとった後の平均順位を求める。
③ 全員のデータを集めて鳳凰民全員のn位をとった後の平均順位を求める
④ 500試合以上打っているプレーヤーを安定段位毎のにわけ、それらのデータを集めてそれぞれのn位をとった後の平均順位を求める。
⑤ 安定段位の区分は次のとおりとする
 ア 安定段位6未満
 イ 安定段位6以上6.5未満
 ウ 安定段位6.5以上7未満
 エ 安定段位7.0以上7.5未満
 オ 安定段位7.5以上8.0未満
 カ 安定段位8以上9未満
 キ 安定段位9以上

 以上の方法でデータを集める。


3 牌譜解析結果

FC21702271.jpg 

 表の見方を説明する。
 まず、上の表について。
「全体」とあるのは、全部の結果である。
 次に、「平均順位」の欄にあるのは、1位~4位をとった後の平均順位を示している。
 例えば、「全体」の1位後の平均順位が2.499となっているが、これは全鳳凰民が1位をとった後の平均順位が2.499という意味である(1位を採った後の平均順位の平均ではないのでこの点注意)。
 あと、「試合数」というのは、1位を採った後に打たれた試合数の総和である。
 例えば、「8以上9未満」(安定段位8~9)の試合数の全部が420362試合となっているが、これは安定段位8~9のプレーヤー(500試合以上)が打った試合数の総数を表示している。

 次に、下の表について。
 下の表は平均順位の差分を示したものである(左から右を引いた値)。
 例えば、「全体」の「1位ー4位」の平均順位の差が「0.0008」となっているが、これは1位をとった後の平均順位から4位をとった後の平均順位の差が0.0008となっていることを示す。
 ちなみに、平均順位0.0008は天鳳安定RATEに換算すると0.9、1を下回る。


4 考察
(仮説検定から云々ということも考えたが、何が正しい検定になのかは分からないので、私見を述べて終わりとする、興味がある人は仮説検定をして欲しい)

 総ての「平均順位の差」を見ると、平均順位の差が-0.02~0.025の間に収まっている
 平均順位0.025というのは天鳳安定RATEに換算して約27である。
 とすれば、ナッガーレの影響が存在するとしても、その上限は天鳳安定RATEに換算して約27ではないかという推測が立てられる(仮説検定の結果こうなったというわけではない、その点注意が必要)

 また、全体のデータを見ると、トップをとった後の平均順位(2.499)はラスをとった後の平均順位(2.498)よりも高く(数値的な意味で)なっている。
 とすれば、今回の結果から「トップをとった後は実力が増え(平均順位が下がり)、ラスをとった後は実力が下がる(平均順位が上がる)」タイプの「ナッガーレ」の存在を裏付けることはできない

 まあ、こんな感じである。
 いえるのは、「『トップをとったあとは平均順位が0.05下がる(天鳳RATE50増える)』とか『ラスをとった後は平均順位が0.05増える(天鳳RATEが50下がる)』などのタイプのナッガーレは存在しない」くらいである。


 ところで、少し前に「ラスッた後に気分転換などをするか」ということをアンケートしてみた。
 結果は以下のとおり。

FC21702272.jpg 
 

 これは鳳凰民限定のアンケートではないが、1ラスを採った後気分転換・休憩をする人が3割もいる
 鳳凰民限定にすれば31%という数値はさらに上昇するであろう。

 とすれば、「ラスった後の気分転換の結果」、今回の平均順位が出ている可能性がある。
 つまり、(本来あったかもしれない)「ナッガーレ」の影響が、なんらかの人為的行為(休憩・気分転換)によって消された可能性も否定できないということである。
 もっとも、もしそうであっても、「ナッガーレの影響は気分転換・休憩によりひっくり返せる程度のものでしかない」のであり、「ナッガーレの影響は僅少である」ことの裏付けにもなりうるのだが。


  それでは、みなさん。Ate breve! Obrigado!(また、近いうちに。ありがとうございました)
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 引用について、このようなことを書くのもはばかられますが、某所でちょっとありましたので、このようなことを認めさせて頂きました。
 ご理解いただければ幸いです。


 では、よろしくお願いします。

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