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安定段位と天鳳位タッチ率の関係

 前回、安定段位と高段位(九段・十段・天鳳位)タッチ試合数について考察した。
 結果の表をもう一度掲載する。

FC21612251.jpg 

 前回は、「1000試合で九段タッチのすごさの程度」を調べるために九段タッチの試合数について考察した。
 今回は、「天鳳位タッチ」の試合数に目を向けてみよう


 前回の公式を天鳳位タッチの試合数について見ると、次のようなことが言える。
 言えることを全部列挙してみよう
(なお、断定形で書いているが、厳密には「97.5%以上の確率でこうなる」となることは従前のとおり)。

「530万試合以内に天鳳位にタッチした者は安定段位6.5より上である」
「33万試合以内に天鳳位にタッチした者は安定段位7.0より上である」
「2万8000試合以内に天鳳位にタッチしたものは安定段位7.5よりも上である」
「5000試合以内に天鳳位にタッチできた者は安定段位8.0よりも上である」
「1700試合以内に天鳳位にタッチできた者は安定段位8.6よりも上である」
「1100試合以内に天鳳位にタッチできた者は安定段位9.2よりも上である」
「900試合以内に天鳳位にタッチできた者は安定段位9.8よりも上である」
「800試合以内に天鳳位にタッチできた者は安定段位10.5よりも上である」

「4800万試合以内に天鳳位にタッチできなかったものは安定段位7.0より下である」
「380万試合以内に天鳳位にタッチできなかった者は安定段位7.5よりも下である」
「43万試合以内に天鳳位にタッチできなかった者は安定段位8.0よりも下である」
「76000試合以内に天鳳位にタッチできなかった者は安定段位8.6よりも下である」
「20000試合以内に天鳳位にタッチできなかった者は安定段位9.2よりも下である」
「8200試合以内に天鳳位にタッチできなかった者は安定段位9.8よりも下である」
「4100試合以内に天鳳位にタッチできなかった者は安定段位10.5よりも下である」

 ざっくり見るのであれば、こんな感じである。
 また、こう置き換えても良い。

「安定段位6.5以下の者は530万試合以内に天鳳位にタッチできない」
「安定段位7.0以下の者は33万試合以内に天鳳位にタッチできない」
「安定段位7.5以下の者は2万8000試合以内に天鳳位にタッチできない」
「安定段位8.0以下の者は5000試合以内に天鳳位にタッチできない」
「安定段位8.6以下の者は1700試合以内に天鳳位にタッチできない」
「安定段位9.2以下の者は1100試合以内に天鳳位にタッチできない」
「安定段位9.8以下の者は900試合以内に天鳳位にタッチできない」
「安定段位10.以下の者は800試合以内に天鳳位にタッチできない」

「安定段位7.0以上の者は4800万試合以内に天鳳位にタッチできる」
「安定段位7.5以上の者は380万試合以内に天鳳位にタッチできる」
「安定段位8.0以上の者は43万試合以内に天鳳位にタッチできる」
「安定段位8.6以上の者は76000試合以内に天鳳位にタッチできる」
「安定段位9.2以上の者は20000試合以内に天鳳位にタッチできる」
「安定段位9.8以上の者は8200試合以内に天鳳位にタッチできる」
「安定段位10.5以上の者は4100試合以内に天鳳位にタッチできる」

 無論、2.5%の不運・幸運に見舞われた人間は例外になるわけだが、97.5%の人間がそうなるのであるから、これを一つの基準としてもいいだろう


 以下余談

 上の数値を用いると、鳳凰卓の東南戦において平均順位2.35(安定段位約10.5)をマークする人間の天鳳位になるまでにかかるコストは(多く見積もると)約4100試合ということになる。
 天鳳の東南戦の対局を1局40分とするなら、約2800時間になる。
 結構な時間である。
「ちょっとやってみよう」というレベルではできない

 また、男冥利のランキングを見たところ、鳳凰卓・東南戦で1000試合以上打ったプレーヤーのうち、平均順位2.35をマークしている人間はいなかった(2016年12月26日現在)。
 とすれば、鳳凰卓で平均順位2.35をマークするというのは簡単なことではない

 そういうことを考慮すれば、「天鳳位になるコスト」は結構大きいのではないかと思う。


 以前、天鳳十段であらせられる南斗のレイ氏(ツイッターアカウントは@nantorei123)が

(以下、ツイートの一部を引用、強調は筆者によるもの、ツイートのURLはhttps://twitter.com/nantorei123/status/791475078332506112)
 アサピンさんのメディアへの露出を見る度に思うけど、腕に自信があり麻雀で生活したい若手プロが何で天鳳をやらないかが謎。隙間の時間で出来るし、知名度アップには最適。しかも、まだプロ所属の天鳳位が居ないというチャンス。(後略)
(引用終了)

 と述べたが、そのプロの実力が安定段位10.5だとしても最大2800時間かかる
 最悪2800時間かかることを「隙間の時間で出来る」と書いてしまうのはいかがかと思われる。(1日1時間だとすると10年もかかってしまう)

 さらに言ってしまえば、「天鳳」は所詮ネット麻雀のうちの一サイトにしか過ぎない
(私自身、天鳳の鳳凰卓を用いて牌譜解析しているし、鳳凰卓の牌譜を公開したつのの功績を麻雀文化の向上に照らして高く評価しているのは確かだが)。
 となれば、「リターンが多い」といっていいのかについても疑問が残る。

 以上を考慮すれば、「確実にリターンの方が多い」とまでは言えないだろう
 そう考えると、「何で天鳳をやらないかが謎」については、「コストとリターンが見合わないから」と返せばよさそうである。
 今回の結果を見るに、この発言はさほど不合理でもない。


 他方、こう思う。
 今述べた平均順位2.35というのは今の天鳳の現状からみたことに過ぎない。
 となれば、強いプロであればもっといい成績を量産できるということもあろう。

 例えば、平均順位2.3マークできるとしよう。
 その場合の天鳳位到達試合数の平均などを調べたところ、

 下限 592試合
 上限 1818試合
 平均 1023試合
 中央値 960試合

 となった。
 これなら、コストは約1200時間で済む
 これでも「隙間の時間で出来る」とは思わないが、これなら「投資してみるか」という気にはなるであろう。
 少なくても、司法試験に受かるために必要な時間に比べれば全然少ない。

 また、「天鳳位」になったプロは今のところいない。
 とすれば、誰も天鳳位になっていない今であれば、「全くリターンがない」ということもないだろう。
  
 そう考えれば、「チャレンジしないことが不合理ではない」が、同時に「チャレンジすることが不合理ではない」とも言えそうである。


 では、今回はこの辺で。
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 引用について、このようなことを書くのもはばかられますが、某所でちょっとありましたので、このようなことを認めさせて頂きました。
 ご理解いただければ幸いです。


 では、よろしくお願いします。

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