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とある局面の山読みに関する考察

 今日のネタは日本雀ゴロ協会会長・福地誠会長のブログからである。

 福地誠blog 山読みできるか
 http://fukuchi.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-9cda.html

 私のブログでは山にある5m・6m・7sの具体的な枚数を予想してみよう。


 まず、私が(根拠もなく)なんとなく思ったこと(私の妄想)を述べるとこんな感じである。

 まず、4mが1枚、5mが2枚、7mが2枚、8mが2枚見える。他方、6mは一切見えない
 となると、6mは山にだいぶありそう
 次に、7sは2枚見えるが、5s6s8sは1枚も見えず、9sが1枚見えるだけ
 こうなると、7sが山にあるとは考えにくい
 さらに、5mは2枚見えるが、3mと6mは見えず、4mが1枚、7mが2枚見えるのみ。
 とすれば、5mはないとは思わないが、あまり多くはなさそう
 そう考えると、6mの枚数の方が、5mと7sよりも多いのではないか。

 ちなみに、「妄想」したと書いたが、「実戦でこれが出来るか」といわれればできない。
 あの場面に遭遇した状況で、充実した気分で5mを切って立直できる自信は全くない


 他方、私の妄想は全く根拠がないわけではない。
 山読みの方法を理論的に研究した人間としてとつげき東北(凸)という人物がいる。
 凸は山読みの理論を構築し、それを具体化したシミュレータを作り、当時の東風荘強豪プレーヤーを相手に山読み勝負してそれなりの成果をあげている(下記URL参照)。
 私の上の考えは凸の山読み理論を思い出して適当に考察しただけである。

 では、凸の山読み理論に基づいてシミュレーションをし、現実に山にある5m6m7sの枚数を導いてみたらどうなるであろうか?
 凸の山読み理論を具体化したシミュレータは私も自作してある(自作したのは7年近く前のことだが)。
 だから、凸理論の結果を調べることは極めて容易である。
 早速調べてみよう。


 山読みシミュレータに放り込むパラメータは34種類の牌の見えている枚数、それだけである。
 その結果は次のとおりである(手で数えた)。

 ピンズ(1から)(1,0,1,2,2,0,1,1,3)
 ソーズ(1から)(0,1,1,2,1,0,2,0,1)
 マンズ(1から)(2,0,0,1,2,0,2,2,0)
 字牌(東~北、白発中の順番)(2,2,3,2,2,2,0)

 そこで、山読みシミュレータを回して(シミュレーションサンプルサイズは10000)で、山にある枚数の期待値を求めてみよう。


 ツモ山43枚(王牌にある見えない牌13枚は除く)にあるそれぞれの牌の枚数期待値は次のとおり。

FC21612201.jpg

 
 画面の「残り枚数期待値」のところにある4行がそれぞれの牌の枚数の期待値である。
(順番は、ピンズ、ソーズ、マンズのところは1~9、字牌は東南西北白発中)

 さて、具体的に5m6m7sの枚数を見てみよう。

 5m 0.65枚
 7s 0.39枚
 6m 1.75枚

 となった。
 5mと7sのシャボで待てば山には当たり牌が1.04枚、6mのカンチャンで待てば山には1.75枚あることが(この理論によると)予想される。
 1.5倍近い大差になった
 なお、ついでに言うと、この局面では6mカンチャンで聴牌を取った方がよいということになる(多少でやすさが変わるかもしれないが、3~7牌であるからそれほど大きくはずれないだろう)。


 なお、今回のシミュレーション結果がこうなった理由を言葉で説明すると、上で書いた私の妄想になる。
 もしさらに細かく知りたくなったら、下記URLにある凸のサイトを参考にして欲しい。


 では、この辺で。


(参考)  
 凸の山読み理論に関しては次のURLや書籍参照

『科学する麻雀』(とつげき東北著・講談社現代新書・2004)222ページ以降 
 システマティック麻雀研究所「『読み』の技術論」
 http://totutohoku.b23.coreserver.jp/hp/kouza10.htm 
 システマティック麻雀研究所「1:他家必要メンツのモデル化理論と実装(MJ-0ルーチン)」
 http://totutohoku.b23.coreserver.jp/hp/mjcom1.htm
 システマティック麻雀研究所「コンピュータと勝負しよう」
 http://totutohoku.b23.coreserver.jp/hp/mjcom_B0.htm
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