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特上卓における見かけのRATE別牌譜解析 3

 前回、特上卓の東南戦において見かけのRATE毎の牌譜解析を行い、順位のよさと諸数値の関係を示した。
 ただし、一々グラフで書くとなると面倒である。

 そこで、今回調べた数値のうち、相関係数が高かったものを列挙し、そこから何か言えないかみてみようと思う。
 以下、相関関係が見られたものについて全体の数値と共に掲載する


○先制立直割合 全体82%、相関係数0.83

 立直率自体は相関関係が見出せなかった(立直率17%、相関係数0.22)が、先制立直割合に関してみると、強い相関がみられた。
 このことを考慮すると、特上卓から抜け出すには立直自体を増やす必要はないが、先制立直をふやさなければならないことが分かる。

○1フーロ率 全体20.1% 相関係数0.81
○非立直・非フーロ率 全体48.9% 相関係数-0.77

 1フーロ率というのはその局が1フーロで終わった確率であって、1フーロ以上率ではない。
 しかし、単体の1フーロ率だけで強い相関が見られた。
 このことから、鳴きの技術が大事になることが分かる。
 また、立直もフーロもしない確率と順位のよさとの関係に強い負の相関が見られた。
 このことからも鳴きが大事になることが分かる。

○終局時聴牌割合 全体46% 相関係数0.82
○終局時聴牌時良形聴牌割合 全体55% 相関係数0.86

 終局時に手牌が聴牌になっている確率、終局時に聴牌になっている場合のその聴牌が良形聴牌である割合と順位のよさとの間に強い相関が示された。
 このことから、「良形聴牌を目指すことが大事である」と結論付けるのは危険だが、無理なく良形聴牌にもっていく技術が大事になるのではないか、とは言えそうである。

○和了率 全体21.9% 相関係数0.90
 
 和了率と順位のよさとの間には強い相関がある。
 強者は和了しているということがこの結果から推認される。
 少なくても、和了率は皆ほとんど同じで放銃率の少なさで競っているということはなさそうである。

○和了時親割合 全体28.2% 相関係数0.53

 他の数値に比べてそれほど相関がないが、強者ほど和了時親割合が多いようである。
 親の和了が大事であると言えそうである(もっとも、これは運の寄与するところが大なのでどうしようもないところもなくはないが)。

○和了時ダマ割合 全体14.8% 相関係数 -0.46
○和了時2フーロ割合 全体 18.2% 相関係数 0.40

 ここでもダマを避け、フーロが大事ということが推測される。

○和了素点平均 全体5718点 相関係数ー0.43
○和了時満貫以上割合 全体24.9% 相関係数ー0.67

 相関の程度はそれほど強くないが、順位のよさが増えるほど和了素点は下がる傾向が示された。
 また、和了時に満貫以上になる割合も順位のよさと負の相関を示した。
 無理やり低打点にする必要はないが、無理に打点を追うのは禁物である、と言えそうである。 

○和了時タンヤオ複合割合 全体23.2% 相関係数0.4
 
 相関の程度はそれほど高くはないが、和了時のタンヤオ複合割合と順位のよさとの間には正の相関がある。
 このデータはクイタンの技術が大事だ、ということを述べているような気がしてならない

○和了時ピンフ複合割合 全体20.5% 相関係数ー0.36

 これも相関があるといっていいか疑問なしとしないが、和了時ピンフ複合割合と順位のよさとの間には負の相関があった。
 前回リャンメン聴牌が大事というようなことを述べたが、このデータを見ると無理やりピンフをくっつけようとすることまではしないほうがいいように思う。

○和了時トイトイ複合割合 全体1.9% 相関係数ー0.59
○和了時染め手複合割合 全体5.6% 相関係数ー0.4

 相関の程度は強くはないが、和了時トイトイ複合割合、和了時染め手複合割合と順位のよさとの間には負の相関があった。
 攻撃の主軸として染め手やトイトイに頼るのはよくないと言えそうである。

○和了時ドラ3以上割合 全体14.4% 相関係数ー0.41
○和了時表ドラ平均 全体0.58 相関係数ー0.48
○和了時赤ドラ平均 全体0.51 相関係数-0.53

 これまた負の相関が出た。
 無理やりドラを切る必要はないが、軽い鳴きの技術や早い聴牌の技術が重要であることを伺わせる。

○和了時チャンタ系複合割合 全体1.1% 相関係数ー0.52

 これも負の相関が出た。
 無理やりチャンタ系の手に走るのはよくないように思われる。

○放銃率 全体13.8% 相関係数ー0.8

 放銃率は強い負の相関がある。
 和了率をふやさなければならない関係でむやみやたらに降りているわけにはいかないが、意味のない放銃を避けることが必要である。

○放銃時立直放銃割合 全体34% 相関係数ー0.43
○放銃時3フーロ以上放銃割合 全体4.6% 相関係数ー0.51

 それほど強くはないが、立直に対する放銃割合、3フーロに対する放銃割合について負の相関が出た
 立直に対する放銃、3フーロに対する放銃を避けることが重要である。

○放銃時素点平均 全体ー5179点 相関係数0.51
○放銃時3900以上割合 全体57.5% 相関係数ー0.58
○放銃時7700以上割合 全体32.9% 相関係数ー0.41
○放銃時11600以上割合 全体120% 相関係数ー0.55

 強くはないが、放銃素点について正の相関が出た。
 また、高打点の放銃割合について負の相関が見られた(それほど強くはないが)
 つまり、強い人ほど振って失う点数が少ない。
 そこで、高い手に対する放銃を避けることが重要になりそうである。

○放銃時聴牌割合 全体46% 相関係数0.59

 放銃時聴牌割合と順位のよさとの間に正の相関が見られた。
 ノーテンでの放銃はやむをえない場合に限るようにすることが大事であると思われる。

○局収支 全体ー1 相関係数0.92

 最後に、局収支と順位のよさとの間に強い相関がみられた。
 ちなみに、局収支による順位のよさの決定係数は約0.8である。
 となれば、局収支による判断をある程度覚えることが重要であると思われる。


 以上色々とみてきたが、重要な技術自体は従前から言われているものと大差がない。
 ただ、重要な技術が重要な技術であることについての別の意味での裏づけがなされたと思われる。
 これらの数値は「なんとなく言われていたこと」から「合理的に証明されたもの」に変えるためのものであるし、そうあるべきであると思われる。


 なお、同じようなことを鳳凰卓でもやってみようと思う。
 鳳凰卓と特上卓で同じ傾向が見られればいいが、違った傾向が見られた場合、「強くなるまではこれが大事だが、強くなったらこれが大事」ということが言えるようになる。
 楽しみである。
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