記事一覧

牌の危険度 12 ~宣言牌の筋~

 2月頃、9巡目(立直の平均巡目)における立直に対する牌の観念的牌危険度(放銃率)について調べた牌譜解析結果を公開した。
 その際には1巡目から19巡目の危険度や通った筋の本数別の危険度も取っていた。
 だが、データが膨大になること、傾向がつかめればいいことなどから、9巡目の危険度のみの公開とした。

 このとき、モロヒ(宣言牌の筋)の危険度については触れなかった
 というのも、宣言牌の筋についてはほしきゅーらが通った筋の本数別のデータを出しており、改めて9巡目の危険度を出す必要がなかったからである。

 だが、今日、宣言牌の筋について巡目毎のデータをグラフ化する機会に恵まれた。
 そこで、そのデータの保存も兼ねて宣言牌の危険度についてこのブログにて公開する
 ほしきゅーらのデータは取った筋の本数別のデータなのに対して、私の公開するデータは切る巡目別のデータであり、全く同じというわけでもない。


 早速データを見てみよう。
 37牌の宣言牌の筋の危険度は次のとおりである。
 なお、参照データとして、無筋の危険度、立直宣言前に筋が成立している場合の危険度、立直成立後に筋が成立した場合の筋の危険度も掲載する。

FC21608071.jpg


 宣言牌の筋の危険度は通常よりも高い。
 無筋37程度とはいわないが、それに迫る勢いである。
 12巡目であれば通常の無筋19の方が安全とさえいえるかもしれない。
 37牌においては、宣言牌の筋は無筋並と言えそうである。


 次に、28牌の危険度についてみてみよう。

FC21608072.jpg 


 まず、28牌の場合も宣言牌の筋は通常よりも危険である。
 もっとも、37牌に比べると無筋並に危険になるわけではないようである。
 無筋19と比較すると宣言牌の筋28の方が多少安全である。
 他方、通常の筋37よりは危険になる。


 最後に、19牌の危険度をみてみよう。

FC21608074.jpg


 筋19の場合、宣言牌の危険度はそれほど高くならない
 多少は増加傾向にあるようだが、その程度の差は2837牌に及ばない。
 

 以上、危険度を見てきた。
 何故このようなことがおきるのだろうか?

 3728の宣言牌の筋が通常より危険となる理由としては、
  通常の立直においてはリャンカンが最後までもたれやすく、かつ、
  立直時までリャンカンが残った場合に135や246の5や6が切られて立直されやすいから
  ではないかと思われる。

 他方、19牌については、
  通常の立直において、最後まで114ともたれるケースがそれほど多くはなく、
  また、立直114から4を切ってシャンポンで待つケースも頻度として多くないから
  ではないかと思われる。


 以上、宣言牌の筋に関するデータを公開した。
 今後の参考にしていただければ幸いである。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Meanin Gless

Author:Meanin Gless
 初めてこのサイトを訪れた方へ(出来る限り御読みください)

1 このブログで記載する内容と程度 

 このサイトは麻雀に関する調査結果・研究結果を調査過程・研究過程を含めて厳格に記述するサイトです。
 原則として、このブログの文章に「(数学・プログラムについて相応の知識・技術を持った人が)ここに書かれた文章の内容を再現し、文章の内容が正しいことを確認するために必要なこと」は総て記載していく予定です。
 もちろん、牌譜分析をした結果をそのまま表示する場合、重複する場合、後で細かく書く場合、他に書かれていて書く必要がない場合、情報の速報性を重視する必要のある場合は別ですが、それはあくまで例外です。

 このブログの文章の第一のターゲットは、後世の麻雀研究者になっております。
 次が、巷に流れる麻雀戦術が正しいのかを知りたい人、理由付きで麻雀戦術を知りたい人になります。
 申し訳ありませんが、麻雀戦術が使えるようになりたい、麻雀戦術を分かりやすく知りたいと思われる方は、このサイトの99%は役に立たないと思います。
 麻雀戦術について詳細に記したサイト、分かりやすく記したサイトは、たくさんありますので、そちらを読まれた方がよいかと思います。


2 分かりやすさへの配慮について

 なお、理想論としては、私は、このブログの文章の内容を分かりやすく説明するところまでもっていきたいとは思っております。
 しかし、それだけの余力は現在ありません。
 そのため、「この記事を理解すれば役に立ちそうだから、このブログの解説記事を作ってほしい」と思われた方は、コメント欄にてリクエストをしてください。
 リクエストされた時の私の状況にもよりますが、出来る限り対応したいと思います。


3 当サイトの目標

 当サイトは「科学する麻雀」の理論を発展させることを目的としております。
 もちろん、発展の中には、「細かい修正」も入りますが、できれば、天鳳の赤アリ麻雀の牌譜を分析し、必要であれば、抜本的な理論の改変も目標にしたいと思います。
 また、「科学する麻雀」には秋刀魚に関する記述が乏しいため、秋刀魚に関する分析もしたいと思っております。
 その辺の研究が一通り終わりましたら、数理的裏付けの取れたある程度分かりやすい麻雀戦術記事を書きたいと思っておりますが、、、それは1年以上あとの話になるでしょうね。

4 引用について

 基本的に、ネット上のブログに引用する際には、

 ① 私がシミュレーション又は牌譜解析したこと
 ② このサイトのデータである旨

を書いた上で引用する限り、自由に引用していただいて構いません
(ただし、あたかも私が行った牌譜解析・シミュレーションを自分がやったかのように記載して転載するのはやめてください)。

 しかし、

 ① 営利目的使用
 ② 紙媒体に使用する場合

 は、コメントにて、私にご一報ください。
「① 私がシミュレーション又は牌譜解析したことの記載、②このサイトのデータである旨の記載」さえあれば、拒否することは致しませんが、私に再試の機会を与えていただきたいと思っているためです。

 引用について、このようなことを書くのもはばかられますが、某所でちょっとありましたので、このようなことを認めさせて頂きました。
 ご理解いただければ幸いです。


 では、よろしくお願いします。

カテゴリ

アクセス数