記事一覧

牌の危険度1 ~間四間について~

(2017年4月21日注記
 この記事に掲載されているデータのうち、手出し牌のデータについては誤りがあるので注意)

「なにから牌譜解析結果を公開しようか」と思っていたところ、最近、ちょっと興味深いことがあったので、そこから話を広げていこうと思う。
 なお、話のとっかかりはとある本から始まるが、別にこの本がどうこうというつもりはない
 (そこに限定した話で終わらせるつもりはない)。


 ことの始まりは、最近出版されていた『絶対にラスを引かない麻雀 ラス回避35の技術』である。

 絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4839958459  

 著者(平澤元気先生)は知り合いであり、御自身の主催するプロの勉強会に誘われたこともある。
 というわけで、即買い。

 ざっと読んでみた感想としては良書だと思う。
(何故良書なのかについては、一度記事にしてみようと思う)。
 なので、みんな買うように。


 さて、縷々読み進めていたところ、こんな文章にいきあたった。

「(3)間4ケン、間5ケンは危険」(同著25ページ、以下略) 
 
 間四間かよか・・・と読み進めてみたところ、別に、従来のロジックを使っているわけではないらしい。
 単純に、「(捨て牌の)外側は安全」→「内側は危険」というロジックを用いている。
 このロジック自体に不備はない(まあ、それをいうなら、従来の間四間危険論のロジック自体も間違いではないのだが)。

 ただ、間四間という文言には「ん?」となった。
「別に、間四間なんて言葉は使う必要なくね?」と。 
 逆に、間四間という言葉を使ったことが仇になるのじゃね?と。
 なぜなら、私のような人間から突っ込みを受けるので


 というわけで、「全称命題」として間四間がどの程度危ないのかを調べてみた。
 
 天鳳鳳凰卓・9巡目における
  リーチが成立するまでに間四間が成立する場合、
  リーチが成立するまでの手出し牌によって間四間が成立する場合
 これらの観念的牌危険度は次の通りである。

FC216022602.jpg


 太字の分をみればわかるが、全称命題として扱った場合、間四間で危ないのは無筋28である。
 これは、「1切りリーチの28待ち(筋28、無筋28待ち)が危険」という牌譜解析結果の影響ではないかと思われている。
(この話は、ソバテンの話で取り上げるが、
  無筋28は全体8.6→1切りリーチ10.6、
  筋28は全体3.9→1切りリーチ7.1に上昇する)

 しかし、それ以外についてはそれほどではない。
 まして、「手出しで間四間が成立する場合」、通常よりも危険度が下がる始末である。

 というわけで、全称命題として考えた場合、「間四間は危険になる」とは言いがたいようである。
 まあ、これ自体、『科学する麻雀』と同じ結論であるが。


 ところで、これと同じ趣旨の発言をツイッターでつぶやいたところ、
  平澤先生より「宣言牌が入っているのはダメじゃね?」と指摘があった。 
 というわけで、現在それをやり直している。
 やり終わったら、その結果も公開しようと思う。

 もっとも、この解析プログラム、なんと50時間もかかるのである。
 よって、明日は、牌危険度に関する別のネタ(ソバテンにしようかな、と思っている)を示し、
  然る後に、宣言牌を除いた場合の間四間の危険度を示したい。
スポンサーサイト

コメント

No title

今回の趣旨とは関係ないですが、スジ37が他のスジ牌と比べて裏筋になっている場合にすごく安全になるのが面白いですね。
これに関しては裏筋というか隣がきれているかどうかであって切り順でもかなりかわりそうですが。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Meanin Gless

Author:Meanin Gless
 初めてこのサイトを訪れた方へ(出来る限り御読みください)

1 このブログで記載する内容と程度 

 このサイトは麻雀に関する調査結果・研究結果を調査過程・研究過程を含めて厳格に記述するサイトです。
 原則として、このブログの文章に「(数学・プログラムについて相応の知識・技術を持った人が)ここに書かれた文章の内容を再現し、文章の内容が正しいことを確認するために必要なこと」は総て記載していく予定です。
 もちろん、牌譜分析をした結果をそのまま表示する場合、重複する場合、後で細かく書く場合、他に書かれていて書く必要がない場合、情報の速報性を重視する必要のある場合は別ですが、それはあくまで例外です。

 このブログの文章の第一のターゲットは、後世の麻雀研究者になっております。
 次が、巷に流れる麻雀戦術が正しいのかを知りたい人、理由付きで麻雀戦術を知りたい人になります。
 申し訳ありませんが、麻雀戦術が使えるようになりたい、麻雀戦術を分かりやすく知りたいと思われる方は、このサイトの99%は役に立たないと思います。
 麻雀戦術について詳細に記したサイト、分かりやすく記したサイトは、たくさんありますので、そちらを読まれた方がよいかと思います。


2 分かりやすさへの配慮について

 なお、理想論としては、私は、このブログの文章の内容を分かりやすく説明するところまでもっていきたいとは思っております。
 しかし、それだけの余力は現在ありません。
 そのため、「この記事を理解すれば役に立ちそうだから、このブログの解説記事を作ってほしい」と思われた方は、コメント欄にてリクエストをしてください。
 リクエストされた時の私の状況にもよりますが、出来る限り対応したいと思います。


3 当サイトの目標

 当サイトは「科学する麻雀」の理論を発展させることを目的としております。
 もちろん、発展の中には、「細かい修正」も入りますが、できれば、天鳳の赤アリ麻雀の牌譜を分析し、必要であれば、抜本的な理論の改変も目標にしたいと思います。
 また、「科学する麻雀」には秋刀魚に関する記述が乏しいため、秋刀魚に関する分析もしたいと思っております。
 その辺の研究が一通り終わりましたら、数理的裏付けの取れたある程度分かりやすい麻雀戦術記事を書きたいと思っておりますが、、、それは1年以上あとの話になるでしょうね。

4 引用について

 基本的に、ネット上のブログに引用する際には、

 ① 私がシミュレーション又は牌譜解析したこと
 ② このサイトのデータである旨

を書いた上で引用する限り、自由に引用していただいて構いません
(ただし、あたかも私が行った牌譜解析・シミュレーションを自分がやったかのように記載して転載するのはやめてください)。

 しかし、

 ① 営利目的使用
 ② 紙媒体に使用する場合

 は、コメントにて、私にご一報ください。
「① 私がシミュレーション又は牌譜解析したことの記載、②このサイトのデータである旨の記載」さえあれば、拒否することは致しませんが、私に再試の機会を与えていただきたいと思っているためです。

 引用について、このようなことを書くのもはばかられますが、某所でちょっとありましたので、このようなことを認めさせて頂きました。
 ご理解いただければ幸いです。


 では、よろしくお願いします。

カテゴリ

アクセス数